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カテゴリ:写真展( 4 )
森山大道氏の写真展行って来たけど…
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森山大道という有名な写真家がいるが、


どこがいいのかさっぱりわからない。


わからないどころか、権威的なものさえ感じてしまう。
しかし、本屋でぱらぱらと写真集を捲ったり、ネットでちらっと作品を見ただけで判断するのもどうかと思ったので、東京都写真美術館へ現在開催中の森山大道展へ行って来た。
結果、

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やっぱりどこがいいのかさっぱりわからない。



デビュー当時から時系列で大量の作品が並べられているが、足を止めたのはデビュー当時の作品くらいで、あとは歩きながら鑑賞。最後のハワイシリーズに到っては早歩きになった。
美術館のいい場所にいかにも大御所といった雰囲気で展示されている画家・東山魁夷作品の鑑賞の仕方と同じだ。

写真を眺めながら歩き、「なんで彼は大御所になれたのだろう。当時の写真界ではインパクトがあったのか?プロデュースがうまかったのか?カリスマがあったのか?それとも皆本当に彼の作品が好きなのか?」などと考えていた。
「迫力、説得力はあるかな」と感じたことが唯一の好印象だった。

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3階ロビーのテレビで放映されていた日本テレビ製作、1996年2月24日に放送された40分のドキュメント「写真家森山大道1996 ~路上の犬は何を見た~」は興味深かった。
彼のストリートスナップのシーンがたくさん収められていたのだ。ストリートスナップを撮りこのブログにアップしている私は釘付けになった。
街中で平気でストロボを焚くシーンが何度もあり「こんな目立つことやってるんだ」と感心したのだが、それはまだ序の口だった。
商店街。
向こうからやってきた主婦を至近距離で真正面から撮影。主婦は苦笑いしながら大道と肩が触れ合わんばかりにして通りすぎて行く。
肉屋で肉を買う主婦をストロボで撮影。
びっくりする主婦にかまわずカメラを降ろした彼はさっそうと通り過ぎて行く。



大道、堂々すぎ!



街行く人たちを正面から撮り、何も言わずに去っていくのだ!
撮影の早さ、堂々とした態度・・・・物静かな風貌と物腰とは正反対だ。

「撮影された人は何も言えないだろうな」とも思った
訳がわからず言葉を失い、撮影されたことに気付いた時には数メートル先で足早にさっそうと歩く大道の後ろ姿を見送る・・・・。
この番組、ネットでも見れるので文末のリンクからぜひ見て頂きたい。

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実はこの「撮影の早さ、堂々とした態度」の2点、ストリートスナップでトラブルに巻き込まれない重要なポイントであり、私も日頃からそれを心がけている。
写真の出来と同じくらい重要な要素だと考えているくらいだ。トラブルに巻き込まれては撮影どころではなくなるからだ。

ところで。
写真なんて白黒にしてコントラスト上げて粒子を荒くすればお手軽に迫力や説得力らしきものが出ると思わない?

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※いやあ、もう毎日更新無理かも。新しい仕事も軌道に乗ってきたし、オフはその反動か疲れまくり。コメント返し出来なくて申し訳ないです<(_ _)> 次回月曜にアップ出来たらラッキー。




[関連リンク]
森山大道オフィシャルサイト -moriyamadaido.com-
森山大道展:東京都写真美術館
動画「写真家森山大道1996 ~路上の犬は何を見た~」:第2日本テレビ
learn how to fall ,paul simon:YouTube

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by Photobra | 2008-06-06 15:24 | 写真展
横木安良夫氏のストリートスナップの話を聞いた 2/2
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前回からの続き

先月24日、四谷で開かれた横木安良夫氏のストリートスナップ(盗撮、盗み撮り、キャンデットフォト、スナップ写真)をテーマとしたトークショーから、普段からストリートスナップを撮りこのブログにアップしている私の印象に残った言葉を掲載する。
インタビュアーはタカザワケンジ氏。

―― 決定的瞬間とは?
「狙って撮ってない。対象をよく見てない」

ストリートスナッパーならこれはよく分かる。
対象をよく見ていたら決定的瞬間を逃してしまう。
続けて。

「撮りたい瞬間に撮るとよく撮れてる」

「自分が気持ちいいと思った時に撮ったほうが当たってる」


これもよく分る。
「これだ!」と思い細かなところを気にせずシャッターを切ると、意外と構図やピントや露出も味方してくれることがよくある。そんな画像を背面液晶で見たとき「やった!」と痛烈な快感を覚える。
決定的瞬間についての氏の締めくくりの言葉に、カメラマンの分岐点を想った。

「自分に見えてることより、よく撮りたい」

「計算している通りに撮れても、面白くない」



―― 写真集とは?
「写真集がいちばん面白いメディア」


―― 影響を受けた写真家は?
「ロバート・フランク。ショックを受けた。カッコいいなと思った」


写真展に話が及ぶと、欧米を引き合いに出し、

「向こうの写真展は買う態度で客が来る。これいくらですか?て」

と見るだけの日本の写真展との違いを説明。
休憩を挟み、聴衆からの質問タイム。


―― カラーとモノクロについて。
「そんなに分けてない。カラーで撮ってる時は色を見てる。モノクロの時は光のトーンを見てる」

―― プリントについて。
「撮影は偶然性を求めているけど、プリントには偶然性を求めていない」

「トリミングはほとんどしない・・・フォーマットは変えることあるけど。でも、やっちゃイケナイとは思っていない。雑誌の見開きに合うように横に伸ばしちゃったりする」

「色はバーチャルなものだから、自分の好きな色にすればいいんじゃない」



終了の時間が迫って来ると、饒舌な横木氏ますます饒舌になり話は様ざまな方向へ。

「写真は初対面の第一印象がいちばん写るんだよね」

「情報がなければないほど伝わる。画素数が多いほど伝わらないんですね」

「アートていうのは、情報を減らすことなんですよ」



「最近のスナップのトラブルは?」と聞かれ、若いカップルを撮ったさい男性に見つかり「盗撮だ。盗撮だ」と騒がれたエピソードを披露。氏が説明し画像を消すと提案しても収まらず警察を呼ばれた。
連れていた小学生の娘さんが泣きながら「だって仕方ないじゃん。パパ、カメラマンなんだから」と言った下りでは場内から笑いが。
パトカーに乗り警察で事情聴取されたが画像を見せ「覗き撮り=ピーピング」でないことを説明すると納得。興奮冷めやらぬ男性を警察が「肖像権で訴えるのなら訴えなさい」と帰し、横木氏担当の警官は「実は私も自然な写真が好きなんですね」と漏らしたという(注:肖像権は撮影された者が訴えて初めて裁判となる。警察が介入することは出来ない)。
振り返り。

「権力に守られてるなと思った。自分が毅然としていると」

「スナップ写真はウエッブで発表したらいいと思う。トラブルは自分で引き受けたらいい。そのトラブルは仕方ないんだよね」


反省点も。

「見破られたこと自体がイケないなと思った。怒られちゃいけないんですよ」

と盗み撮りをする理由のひとつとして氏は、場を乱すことへの配慮もあることを語った。
またストリートスナップに関しては、

「覚悟を持ってすれば、プロもアマチュアも関係ない」


とも。


最後に。タカザワ氏と横木氏のまとめ。

―― 写真がいろんな問題を定義すると思うんです。スナップなんて、それを考えて語るということに意義がある。この現代だからこそ面白い。

「(スナップを撮ることの)その軋轢が面白い。今の人は難しいことになっている。関係を持たないことがOKだったら島に住めばいい」




トークを聞き終えて。

氏の語り口は即物的で分りやすい。観念論が嫌いな私は好感を持った。
また、風当たりの強いストリートスナッパーにとって、ネットや著書、そして今回のトークショーを通じてストリートスナップの存在価値を世間に知らしてめてくれる氏の存在は有り難くも貴重な存在だと思った。
奇しくも今日、子供への異常な性癖を持った執行猶予男が学校に進入し児童を撮影したところ建造物侵入の疑いで逮捕された。
当ブログにも公園を撮影しようとして「何を撮っているんですか!?」と子連れの母親から注意されたという体験が寄せられている。
氏にだけ頼らず、我われストリートスナッパーもストリートスナップの正当性を社会に対して主張していくことが益々必要になって来る。

みなさん、もっと人を撮りましょう。
皆なんだかんだいって「人」に興味を持っています。
本来人を撮ることが、いちばん自然な撮影スタイルです。


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※多忙と手間のかかるこのエントリーでくたくた。コメントへの返答遅れていますが、今日も出来そうにないです。目は通していますのでお許しを・・・これから画像選択と加工だ。ふう~




[関連リンク]
横木安良夫流スナップショット:Amazon。横木氏の新刊です。文庫サイズのお手頃価格。大量のスナップ写真と氏のスナップ論。ストリートスナッパーは買って損しませんよ!
写真展 レンズの一瞥 横木安良夫
THE EYE FORGET:横木氏のブログ
盗撮 盗み撮り キャンデットフォト スナップ写真 その1:横木氏のブログより
児童撮影目的で学校侵入容疑 執行猶予中の元教諭逮捕:asahi.com

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by Photobra | 2008-06-03 23:17 | 写真展
横木安良夫氏のストリートスナップの話を聞いた 1/2
c0146550_2236699.jpg24日、小雨降る中、山口百恵から若き日の広末涼子までを撮り、広告の分野でも活躍し、ストリートスナップにもチカラを入れている写真家・横木安良夫(よこぎ あらお)氏のトークショーを聞きに、氏のスナップショットを集めた写真展「GLANCE OF LENS ~レンズの一瞥~」開催中の四谷にある「ポートレートギャラリー」へ行って来た。
私もストリートスナップを撮ってこのブログでアップしているので、氏の話に興味があったからだ。

30分ほど遅れて着くと、会場はほぼ満員。
聴衆はざっと数えて60~70人。年齢は20~30歳台中心でほとんどが男性。

「昔は(街中で人の写真を撮ると)有難うと言ってくれたが、今は警戒される」

自身の写真を背にそう話す横木氏は1949年生まれの59歳。
真剣な面持ちの聴衆の前で氏は大きな体の背を丸め、低く大きく早口で話し、インタビュアーの編集者・ライター・写真家のタカザワケンジ氏のほうを見ずに話す姿からは神経質な感じを受ける。

しかしそんな氏の印象も、スライドーショーが始まると一変。
人懐こい笑顔が頻繁に見られるようになる。
スクリーンに写った有名人を起用した広告写真からストリートスナップを見ながら氏が語った中で私の印象に残った言葉を書き出してみる。


「要求されたものを撮る広告写真は役に立った」

「プリプリ(プリンセス・プリンセス)を撮りたくてラブレターを10枚くらい書いた」

「みんな恥も外聞もなく書いちゃうんだよね。それが意外と伝わっちゃう」

氏の情熱が実り、シングルのジャケットを撮ることに ⇒ 画像
タイトルが背中にプリントされたGジャンだけのアーティスティックな写真は懐中電池を使用した長時間露光「TWILIGT TWIST (トワイライト・ツイスト)」というテクニックで撮影された。ちなみに、この手法の命名が奥様であることを氏は照れながら話した。

「偶然性を追っかけてると何か撮れちゃうんだよね」

全日空の公告で使われたベトナムの女性を撮った写真について ⇒ 画像
実はこの写真、セッティングしたものではなく、スナップ!
「セッティングしているものって、決まりすぎてるものって、不自然になっちゃうんだよね。でもこれはセッティングしてないものだから、(決まりすぎても)いい」
また、この連写で撮った前後のカットを見せ、
「じっさいは(このカットは)目に見えてないんだよね。足がピンと伸びてるのはこれだけなんだよね」

「コントロールされていないとこが、写真て面白いんだよね」



つづく


「続きが読みたい!」と思った方は ⇒ 人気ブログランキング


現在開催中!明日はpm12-pm2の間横木氏がいるそうです
横木安良夫写真展 「GLANCE OF LENS ~レンズの一瞥~」 
2008年5月22日(木)~5月28日(水) 会期中無休 am10-pm6  (最終日はpm2時まで) 入場無料
Color 56点 BW 4 点
場所:ポートレートギャラリー
〒160-0004 東京都新宿区四谷1丁目7番地
ギャラリー専用
TEL:03-3351-3002 FAX:03-3353-3315



ichiさんが都合で来れなくなったため、中止します。


プチオフ開催!いよいよ明日です!
5月28日(水)夜、前回プチオフ参加のいつもコメント下さる「らくがき帳」のichi-someさんの上京に合わせ、プチオフします!場所は新宿の飲食店を予定。予算は3000円以下を目指します。老若男女、Photobraにコメントしたことのある人もない人もサイトやブログを持っている方ならオールOKです。ぜひ参加下さい!参加表明は、エキサイトブロガーはログインしてコメント欄へ。その他の方はメールで ⇒ photobra7@gmail.com。参加者にはステキなサプライズがあります!詳細は参加希望者へ鍵コメかメールで。



[関連リンク]
写真展 レンズの一瞥 横木安良夫
THE EYE FORGET:横木安良夫氏のブログ

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by Photobra | 2008-05-27 22:59 | 写真展
盗撮を学んだ
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昨夜は、以前紹介した横木安良夫写真展で開催された横木安良夫氏のトークショウへ行って来た。
ストリートスナップを撮る者にとってうんうんと頷ける内容だった。
内容は、現代においてストリートスナップを撮る上で大事だと思うので、後日詳細を。
朝早くから撮影なのだ。寝なきゃ。

あと、帰りの電車で、以前このブログでも紹介した、10歳程年下でなぜか私のことを気にかけてくれ新しい仕事も紹介してくれた知人と、バッタリ。

「Photobraさん、何してたんですか?」
「盗撮で有名なカメラマンのトークショウを盗撮してました」
「そんなことしていいのですか?」
「盗撮を推奨してますので」
「・・・・・・」

皆も広告の分野でも一線級の仕事をして来たプロカメラマンのストリートスナップをじかに見てはどうですか?
ブログ仲間の「生きる歓び Plaisir de Vivre。人生はつらし、されど愉しく美しく」pretty-bacchusさんが金曜に訪れたところ、横木さんがいらしたそうです(このときの様子をエントリーにされています!文末リンクから。場内の画像もあり)。
運が良ければ、話す機会あるかもね。
パッと見は強面タイプだけど、話すと笑顔のステキな気さくな方です。


横木安良夫写真展 「GLANCE OF LENS ~レンズの一瞥~」 
2008年5月22日(木)~5月28日(水) 会期中無休 am10-pm6  (最終日はpm2時まで) 入場無料
Color 56点 BW 4 点
場所:ポートレートギャラリー
〒160-0004 東京都新宿区四谷1丁目7番地
ギャラリー専用
TEL:03-3351-3002 FAX:03-3353-3315


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[関連リンク]
写真展 レンズの一瞥 横木安良夫
アマチュアは、街でスナップを撮ったらいけないのか?:THE EYE FORGET(横木安良夫さんのブログから。氏のストリートスナップに対する確固たる信念が語れています。過去ログにもあり)。
横木安良夫写真展「GLANCE OF LENS ~レンズの一瞥~」:pretty-bacchusさんの写真展訪問エントリー

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by Photobra | 2008-05-25 00:36 | 写真展